‐NAIAD story‐


ミリア達はクーダル遺跡についた。

「うわぁ…、結構大きいんだねっ!!」

「まぁ、昔権力もってた国だったもんなぁ!」

「なんだ、そこは一応分かってるんだ。」

「んなっ!?それくらい俺だってわかるわっ!」

「…。意外…だな。」

ミリアたちは相変わらず仲がいい。

クーダル遺跡はとても不思議な空気をつくっていた。

神秘的…、いや威圧感の方が妥当だろう。

全体的に黒を基調とした石を使っている。

黒石の柱が堂々としている。

ミリア達は遺跡の深部まで来た。

「すっげぇ……。」

遺跡に淡い日の光が差し込んでいる。

「…。中央に何かあるな。」

中央には変な模様が刻まれた、石盤らしものがあった。

「ほんとだ。」

ミリアは石盤の方に近付いた。

すると、物陰から黒い影が見えた。

ミリアは咄嗟に銃を手にしようとしたが、黒い影に手を後ろにとられた。

「うっ……。」