私はいったん家に帰ることにした。

久しぶりのマイホーム。

「お父さん元気にしてるかな…。」

ウォーアス。別名水の都市と呼ばれている。白い建物が多い。あちらこちらに水が流れている。

「なつかしいなぁ、12年ぶりか…。」

「ミリア??ミリアなのかっ?」

後ろを振り返るとお父さんがいた。

「あっ、お父さん!!久しぶり!!私ちゃんとパラディアンになったよ!」

「そーか、そーか!!お前を久しぶりにみれて父さん嬉しいよ。久しぶりに見たがやっぱりお前の眼は母さんににているな!」


私のお父さんはこの国の長。お母さんはいない。昔に死んだんだって。


お母さんのことをお父さんに聞いても教えてくれないから、自分でも驚くほどお母さんのことを知らない。

あと、私には兄がいる。兄は私と同じようにパラディアンになって旅をしているらしい。


「あっ、そうだ。ミリア、お前が帰ったら渡そうと思ってたものがあるだ。」

「何?」


家の奥に行って、南京錠がついた箱を持って来た。

「何これ?」

「ふふーん、開けてごらん。」

といって鍵を渡された。箱を開けると、白い銃が2丁入っていた。

「うおっ!!新しい武器っ!!!」

「ああ。特注だ。お前のためにって思ってな!」

「お父さんありがとう!!!!」

私は目を輝かせながら銃を触っていた。

「試し撃ちしていい?」

「もちろん。あっ、外でやれよ!」


私は的の代わりに薪をおいた。