「やったぁー!!」

「やったな!ミリア!!」

喜ぶレイスとグルド。

「俺の負けだ。お前の力になろう。」

「うん!ありがとう…。」

2人は握手した。

ミリアはナイアウルフにお礼を行った。

「ありがとね、助かったよ。」

首を撫でてやると、何処かへ走り去ってしまった。

ミリアは疲れの余り膝から崩れ落ちた。

「ミリアっ!大丈夫?…凄い傷…。」

良く見ると、全身切り傷があり血まみれだった。

しかも相手は雷属性の武器を使っていたため体の所々で火傷をしていた。

「宿屋にいこうよっ!!」

「宿屋はいい…。」

「え?なんで?傷だらけだよ?」

「宿屋高いから…。」

何処までも金を大切にするミリアだった。

「うんもう…。しょうがないから、私が回復魔法つかうね!」

学院生の時に回復系魔法、邪魔系魔法、応援系魔法のどれかを学べる。

「いいよ…。私も知ってるから。」

「ダメだよ!それ以上魔法使ったら魔力に飲み込まれるよ!」

魔法は一回のバトルに使いすぎると魔力の制御が出来なくなり、魔力に食われる。魔力に食われた物は、魔物なると言われている。


「分かった。じゃあお願い…。」

「癒しの神よ、我に力を与えたまえ…。<リクス>!」

ミリアは白い光に包まれた。

光は温かく、とても癒される。

傷口はすっかり無くなった。