「あいつって…?」

「……遠山‥さん?」


思わず口から出てきた“遠山”の名前。





「前にちらっと遠山って人のこと見たことあるけど…あれは別に女に甘えたいタイプじゃないように見えた・・・なのになんであいつのこと振ったんだ?」


遠山に告られたけど、振ったって言ってたし…





「最初に告られたのが、私が大学生の頃だったかなー?さっきも言ったけど、遠山さんのこといい人だとは思ったけどタイプじゃなかったし…友達以上には思えなかったんだよね(汗)それから何度か告られたけど、やっぱり気持ちは変わらなかったんだ。」

「……ふーん」


“最初に告られた”って…遠山のやつ何回澤田に告ってんだよ(汗)




「あ、でも…つい最近も遠山さんに告られたよー」

「ハ!?」


最近!?




「いつ?」

「うーん‥とね〜1ヶ月前くらいかな?」

「…………なんて言われたんだよ(汗)」

「“ずっと美紅に告白してるけど、OKしてくれないから、告白の仕方を変える”って…」

「……で。なんて?」

「“結婚してください”って」

「な゙……!」


プロポーズかよ(汗)

なに考えてんだあの野郎(怒)






「ふふ。ちゃんと断ったよー。“私、今好きな人います”って♪」

「え……」



好きな人……って・・・