「何？」

「悪いけど…この部屋に女上げんの、澤田が最初だから」

「え！！！うそー！！」

「本当。だからこのベットで女とヤるのも、澤田が初めてだよ」

「………な、なんだー。そっかー」


若干照れながらホッとしたような澤田は、俺の腕に顔をうずめてきた。





「俺も聞いていー？」

「ん？なーに？」

「…今までどんな奴と付き合ってきたの？」


澤田のことをもっと知りたい。

ずっと聞けなかったけど…今はもう付き合ってるわけだし・・・聞いてもいいよな。





「うーん……私、あんまり恋愛経験ないんだよね…」

「は？嘘つけ(汗)」


さっき学生の時は一番モテてたみたいなこと、美和さんたちが言ってなかったか？




「本当だよ〜。私ってさ…端から見たら“強そうな女”ってイメージ持たれやすいんだよね。」

「あー‥まあな」

「だからさ…みーんな寄って来る男って、女に甘えたいタイプの人ばっかりで・・私には向いてないわけよ。私‥見た目はこんなだけど、好きな人には甘えたい方だし…一人じゃなーんもできないしさ…」

「・・なる程ね」

「だからね〜付き合ってもすぐ終わっちゃうの〜」

「…ふーん」



確かに…澤田の第一印象は、俺も『こいつ強そうだな…苦手だな』とか思ったけど…

一緒に生活してみると、全然印象と違ったもんな。


ま。俺は女に甘えたいタイプじゃねーし…

むしろ女には、甘えられたい…というか……頼られたいタイプだな。


あ………でも…






「あいつは…？」