もぞ…






晩酌が終わり、澤田姉妹が寝床についたあと…

後片付けを済ませ、俺がソファーの寝袋に入ったのは夜中の1時を過ぎていた。



いつものように、じんべえが俺の腹の上に乗ってくる。








澤田のねーちゃんたちが来てから、俺にとっての唯一のオスはじんべえだけ。


毎日のこの時間、じんべえだけが俺のことをわかってくれている気がして、俺はこの瞬間が好きになっていた。





俺はじんべえの頭を撫で、ゆっくりと目を閉じる。



寝る前に考えること…

それはいつも決まっていた。




バイト…


学校…


遊び…


友達…








だけど今は、


澤田のことばかり考えてしまう…