俺を追いかけて来る澤田。






キッチンのコンロを見ると、揚げ物用鍋に汚れた油が入っている。

俺はコンロの近辺を、隅々までチェック。





「…なにしてんの?」

「………!」


澤田が俺の顔を覗き込みながら、じろっと睨む。





「いや・・なんか…」

「なに?」

「火事になってないかなと思って…」

「火事!?」


眉をしかめる澤田。







「先生が油使ったって聞いたから…(汗)」

「アホ!火事になんかなるわけないでしょ!」

「いて」


澤田に腕をデコピンされる。







「とにかく!先にお風呂入っちゃってよ。ご飯チンしておくから」

「……うん」



本当に大丈夫か?




俺は不安になりながらも、着替えを取り風呂に入った。