「なんかね〜私たち、彼氏とケンカするタイミングが一緒みたい♪」

「さすが姉妹だよね!」


ケラケラと笑う姉2人。

澤田はそんな姉を、呆れた顔で見つめている。









「…まぁ、彼氏とケンカして家出してきたまではいいけど・・・ここに泊めるわけにはいかないから…」


「「は!?なんで!!?」」


姉2人の言葉がかぶる。






「前にも電話で言ったでしょ。私…今、この家に居候してるの。だから無理」


スッと立ち上がり、キッチンに向かいタバコに火をつける澤田。





「でもさ〜この家超広いじゃん〜」

「そうだよ〜こんだけ広いなら、私ら2人が何日か泊まったってへっちゃらでしょ〜」



澤田に群がり、子供が大人にねだるように澤田にくっつく姉たち。






「美紅ちゃん〜」

「お願い〜」

「………」


「ね?」

「すぐだからさ…」

「………」





ヤバい。

澤田の顔が…(汗)