澤田がこれでもかぐらいの大声で怒鳴ると、姉2人は崩していた足を正座にして座り直した。







「なんで2人そろって来たのか?って聞いてんだよ…」


澤田が巻き舌口調で言う。





こわ(汗)

こんな澤田初めて見た。









「…だってさ〜浩明(ひろあき)ってばひどいんだよ〜」

「義男(よしお)だって超ひどいのっ」



浩明?

義男?


って誰だよ。






「待って待って。2人いっぺんに話したらわかんないから、1人ずつにしてよ」


「じゃあ私からね」


最初に手をあげたのは、赤みがかった茶髪の姉の方。






「浩明ったらね、私のこと『最近ちょっと太ったんじゃない?』とか言うの〜だからね、私ダイエット始めたらさ〜自分は私になんの遠慮もしないで、私の目の前でバクバク食べんのよ〜超ムカつくよね!」

「…そんなくだらないことでケンカしたの?」



呆れた顔を澤田。

俺も澤田と同意見。