俺は携帯を開いていじら始める。





「あ!そーだ。来週さ〜合コンの誘いあんだけど行かね?」


力が思い出したように言った。




「いーね♪行く行く!」


俊也が嬉しそうにはしゃぐ。

俺はなにも言わずに、携帯をいじり続ける。




「葵斗も行くだろ??」

「俺はパス」

「え…?」


携帯をいじりながら、カバンから飲み物を出す俺。




「なんで…?またヤり友増やすチャンスだぞ??」

「………」


俺の顔を覗き込む力。






「…俺そーゆーのやめたから。」

「はぁ!?」


俺がそう言うと、力はめちゃくちゃ驚いている。





「葵斗!お前、熱でもあんのか!?」

「ねーよ(汗)」

「じゃあなんか病気?」

「違えって(汗)」


俊也まで参加してきて、俺のことを病人扱いする。





澤田のことを好きって自覚してから、遊んでいた女とはもうスッパリと切っていた。

電話番号もアドレスも全て消去。

たまにメールや電話をかけてくる女もいるけど、全部シカト。