キーンコーン

カーンコーン




5限目の授業終了のチャイムが鳴る。

俺は校庭を越えて、下駄箱に向かって歩く。






すると、さっき体育館の窓から見えていた場所が見えてくる。

俺は足を止め、しばらくその場所を眺めた。




澤田の姿も…さっきのあの男の姿はも…もうない。


帰ったのか…?

もしかして…澤田も一緒?



……またイライラする‥





俺は「ふぅ…」と小さく深呼吸して歩き出し、下駄箱で靴を履き替え教室に行った。


教室に行くと、力と俊也がいて…5限目をサボった理由をしつこく聞かれた。

けどそれをうまく交わして6限目の授業を上の空で受け、帰りのホームルームの時間…

澤田はいつものように元気な雰囲気で現れた。



正直あの男とどっか行ったんじゃないかって思ってたから…澤田がいてホッとした……


そして…何よりも……

澤田の顔が見れてホッとした。




そんな・・

自分がいた。