“横山くん”


あいつ……

澤田が俺の名前を呼ぶ、あの顔がさっきから頭から離れないでいる…






澤田には、俺が千穂とヤり友だなんて知られたくない…


千穂以外にも、ヤり友がいることも知られたくない…



千穂とヤったあと…そんな思いが俺の中で芽生えた。




そういえば、澤田と知り合ってから…一度も女遊びをしていなかった。

つーか…そんなこと忘れてた。









「………」


俺は丸めたタバコの空き箱を、ポンと遠くに投げ捨てた。






そして、しばらく空を眺めたあと…立ち上がって体を伸ばした……




ちょっとだけ…

心が晴れた……


ずっと曇っていた心に…

日が射したようだ…




ずっと認めたくなかった。

とゆうか…認めようとしなかった。


でも今、確信したんだ…