閉じた目をパチリと開ける俺。


俺は寝返りをうった体を起こし、力と俊也の方に目を向けた。

力と俊也窓にへばりついて、外を覗き込んでいる。







「うお!澤田が男といるぞ!」

!!



「本当だ!しかもイケメンだね…」


!!!




俺は勢い良く立ち上がり、力と俊也のそばに近づいた。







「あれ?葵斗…寝てたんじゃなかったんか??」

「……あ、いや・・」


「それより見てみろよ、アレ……澤田と男がなんか密会してんだよ」

「………」


俺は少し躊躇しながらも、窓から外を覗き込んだ。すると…









「………!」


目に飛び込んできた景色…


それは、高そうな車の中で楽しそうに笑う澤田と…この前澤田と会っていたあの男だった。






「な?あれ女の方絶対澤田だよな?」

「………」


窓からゆっくりと離れる俺。