新学期に入ると…俺と力の隣には俊也もいるようになっていた。

俊也の話によると、前連んでた奴らより俺らといる方が楽しくなったらしい…




つーか、そんなことよりも…

さっきから…なかなかバスケのゴールにボールが入った時のシュッとゆう音にお目にかかれない。


あの音は気持ちいい…



力とやっていた中学の3年間のバスケ部。

あの頃は、ほぼ毎日あの音を聞いていて…正直うんざりしていたのに・・・

今となっては、懐かしい…








「あれ…?」

「ん?」


急にボールのドリブルする音や、力と俊也の体育館の床に上履きがこすれるキュッキュッという音が聞こえなくなる。

俺はつむっていた目を開け、首を横に動かした。



目を開け力たちの方に目をやると…


力と俊也は、体育館の端にある窓からなにやら外を覗き込んでいた。







…なんだ?

どっかの男と女がヤったりしてたか?



俺は寝返りをうち、再び目をつぶった……











「……あ‥やっぱりあれ澤田だ!」


!!!