『――まもなく〜○○〜○○〜』



電車のアナウンスが流れる。


次が降りる駅…

俺は席を立ちドアの前に立った。






あれから時の流れが急激に早く感じ…夏休みはあっという間に終わった。


今日から新学期。俺は電車で学校に向かっていた。




澤田とは別に変わりなく…特になにもなく、相変わらず一緒に暮らしている。

今日も澤田は先に学校へ行き、俺はあとから家を出た。





けれど俺は最近…心の奥底に、ずっと引っかかっていることがある・・・

というか…なんかイライラするというか・・・


そんな感じ。





あいつ…


あの海に行った日…

澤田が車を借りたってゆー、あの男を見てから・・・






あの男は一体誰なんだ…?


澤田のこと・・美紅って呼んでいたあいつ……



ただの知り合いって感じじゃなさそうだったけど…


もしかして…澤田の彼氏?

いや…澤田はあいつに敬語使って話してたしな…