澤田が、みんなの緊張をほぐすような口調で言った。





「別に負けちゃってもいーじゃん!それはそれでいい思い出だよ。とにかく今はリラックス!“楽しむ”ことが1番だからねっ」

「「ハイっ」」

「よっしゃ。じゃあ、いっといで〜」


一人一人にはいタッチしていく澤田。

そして、何故か最後のはいタッチの相手は俺…





「リレーかっこよかったよ!」

「…うるせー」

「あはは。縄跳び頑張って!応援してるね」


手を上げ、手のひらを俺に見せる澤田。





「………」


パチン…




俺は何も言わず、澤田とはいタッチして力たちのところへ向かった。












《――‥それではまもなく大縄跳びスタートです。ブザーが鳴ってから5分間の、大縄跳びで飛んだ回数を各クラスで競っていただきます》


放送を聞きながら、縄跳びの準備をする俺たち。