追い越されるわけにはいかねぇ…


俺はちょっと本気を出して、走ってみた。



すると、うちのクラスがいる応援席の前を通りかかる。








「横山!」

「横山くん!」


うちのクラスのヤツらが、俺の名前を叫んでいる。






「横山く―――んっ!」



!!

応援席から通り過ぎる途中…確かに聞こえて来る女の声。




…澤田だ。


あいつ本当声でけぇな(汗)





俺はもう一度バトンを握りしめ、自分の中のMAXの力を出して走った。


そして…







パン

パンパンっ



「キャ〜〜〜〜〜!!」