「~~♪」
さっきから、ご機嫌の颯。
鼻唄まで歌っちゃって…ふふ、可愛い。
小さく笑って、颯の横顔を見つめた。
「…ん?どした?」
私の颯を見る目線に気付いたみたいで、
私と目を合わせて、子犬みたいに可愛らしく首を傾げた。
……その顔、携帯の待ち受けにしたいわ//←
「ふふ、何でもない♪」
「なんだよーっ」
無邪気な笑顔を見せながら、優しく話しかける。
その時ちょうど、信号が青から赤に変わって、車を止めた。
「…颯、大好きっ」
「うん、知ってる。…俺も大好き」
それから颯は、左手を私のシートについて、
身を乗り出して私にキスをした。