「ひかり」 私が大好きな声で、私の名前をよぶ彼。 ―――松野颯。 肌寒い冬の夜の外、待ち合わせた公園にて。 「ごめん、寒かったよね?」 「ううん、大丈夫!…ところで、話ってなに?」 "話があるんだ" そう言われて待ち合わせた私たち。 まさか、変なことじゃないよね……? 颯は、あたりを警戒して、そっと私に耳打ちした。 「ここじゃなんだから、……あったかいとこ入ろ」