「ねえ、もしかしてひかりちゃん、暇だったりする?」 「えと……はい、時間は大丈夫です」 「なら、俺とデートしない?」 「…………は?」 頭が混乱してしまう。 でーと…? 「え、でも私、颯が……!」 「ん、いーの♪」 半ば強引に手をひっぱられて、家を飛び出した。 ちょっ…、ちょっと……(汗) 「真田さん!一体どこに…」 優しく私に微笑んだあとに、 「だから、デートだって」 無理やり、私を車の中に詰め込む真田さん。 しっかりと、私の左手を握りしめながら。