ひかりside
「行ってらっしゃいっ」
「ん、行ってきます」
玄関で、夫婦のような会話をしてみたり。
靴をはき終えて、ドアを開ける颯。
だけど、何かを思い出したように、くるりと回って、
「……ん…」
「行ってきますのちゅー(笑)」
なんて、そっと唇を重ねた。
照れてる私を見て、満足そうな顔をしたあとに、
"じゃあ、行ってきます"と言って、今度こそ出かけていった。
残された私は、顔の熱さを冷ます。
…あぁ、恥ずかしい///
なんて思いながら、颯がいなくなって静まり返った部屋に座り込んだ。
「…///」
何度思い出しても、ニヤけが止まらない。
『ふたりの記念日だから、さ』
『ふたりで出かけよ///』
"ふたり"って言葉に反応しちゃった私。
明後日…
楽しみだなあ…っ///

