すっかり、暗くなった夜道を歩きながら、一人イライラしていた。 塾に行く気にもなれず、ひたすら街をブラブラ歩く。 私、どうかしちゃったんだ。 郁斗が、こんなにも気になる…。 でも、それがなぜかは、絶対に考えないから。 考えちゃったら、何もかもが、おかしくなっちゃう。