「あれ?あれって…」 郁斗じゃん。 放課後、繁華街に近い街の中心部で、見覚えのある姿が見えた。 シャツにカジュアルなパンツ姿だけど、間違いない。 どこに行くんだろう。 放っておけばいいのに、気が付いたら、郁斗に声をかけていた。 「郁斗?」 「うわっ!香織、何でここにいるんだよ?」 郁斗ってば、そこまで驚かなくても。 「どこかに行く途中なの?」