ため息混じりに言うと、思いの外、郁斗はあっさり引いた。 「じゃあ、いいや。悪かったな。呼び止めて」 「う、うん。じゃあね」 小走りで立ち去りながら、心の中にいる郁斗を追い出した。 振り回されちゃダメよ。 押したり引いたりが、上手そうな人だもん。 私は、受験の事だけ考えてればいい。 だから、次は無視をしよう。 うん。 それがいい…。