これ以上、郁斗に会うと、いつまでも忘れられないもん。 「そうだよな。会っちゃいけないな」 「うん。そうだよ。じゃあね、郁斗。元気でね」 「ああ。香織も。体にだけは、気をつけろよ」 小さく手を振って、私は郁斗に背中を向けた。 今度こそ、本当のさようならだね。 ヤバイ。泣きそう。 早く、公園を出なきゃ。 走りかけた時、郁斗が背中越しに呼び止めた。 「香織!最後に一つだけ、聞いてもいいか?」