1 夏休み初日は重い雰囲気に包まれていた。 部活。 コンクール練習だった。 「・・・。」 演奏した後、先生は黙り込んだ。 「へったくそ。」 やっと出た言葉がこれだった。 「こんなんじゃ、出る資格もないんじゃない?」 「・・・。」 「なんでこれだけ練習してるのに、コレしかできないの?!」 先生はそう吐き捨てて音楽室を出た。 ・・・何がいけなかったの? ノーミスだったじゃん。 ほとんどの生徒がそう思っていた。 でも、柚希にはその理由が分かっていた。 愛華もだった。 棒読み の演奏だった。