「僕はキミを合格させるために、勉強を教えるんだ。」 そうだ…… なんで皐がこんな他人行儀になったかは、わからないけど…… あたしはこの試験で絶対に80点以上を取らないといけないんだ。 「わかった。何も言わないし、皐の言う通りに頑張る。……ただ“莉緒”って、呼んでほしい……」 それだけで頑張れる気がした。 今は、それだけでいいから…… 皐を近くに感じさせて……? 「……わかった。絶対合格しよう。莉緒」 「うん。お願いします……」 皐が遠い存在でもいい。 ただ、近くに感じさせてほしい……