「で?いつまでそこに立っとくつもり?」
「あっ……」
つい座るタイミングを逃してしまっていた。
「隣、座る?」
「いいっ!ここに座るっ!」
言われた通りにするのが嫌で、その場にペタッと座った。
皐との距離は近くもなく、遠くもない。
つまり微妙な距離感。
「あんた、面白い女だな―」
「は?バカにしてんの」
「ちげぇよ。イイ女だって言ってんだよ」
「なっ///」
ニヤッとした笑みをあたしに向ける。
「噂と違って、こんな可愛い反応しちゃうしな」
「っ…///」
――ガラッ
ドアが勢いよく開く音がして、振り向いた。
「やっと見つけた!さくらちゃんここに居たんだっ!」
なっ!なんでこいつがっ!!
「南先輩……どうしてここが……?」
あたしがここに居ることなんて、誰にも知られていないはずなのに……。


