燻らせ方も、海影さんと違う。
たかだか煙草の吸い方ひとつなのに、そんなことまで気付いてしまう自分がちょっとだけ恥ずかしい。
「なんで、大学進学しようと?」
「タイミングが良かっただけだよ。俺と凪は元々同じバンドを組んでたんだ。それが高3になってすぐに解散しちゃって、受験勉強する時間ができた。今までバンドに当ててた時間をどう使っていいのか分かんなかったし、じゃあどうせなんで大学受けてみますかーってな」
そんな経緯があったんだ。
話し振りからすれば、要はやっぱり“とりあえず大学行くか”ってことか。
「新しいバンドやろうって思わなかったんですか?」
何気なく発した私の質問に、ライさんは少し黙った。
その間に、何かまずいことを聞いてしまったのかと焦る。
「本当に、何も知らないんだね」
ライさんは灰皿に灰を落としながら、苦笑いした。
そして、小さくきゅっと灰皿に煙草を押し付けて火を消した。
「ファンの子ってさ、どっかからか情報集めて噂話するのが大好きな生き物なのに。成る程、海影君が可愛がるわけだ」
ライさんの言っていることの意味が、分からない。
たかだか煙草の吸い方ひとつなのに、そんなことまで気付いてしまう自分がちょっとだけ恥ずかしい。
「なんで、大学進学しようと?」
「タイミングが良かっただけだよ。俺と凪は元々同じバンドを組んでたんだ。それが高3になってすぐに解散しちゃって、受験勉強する時間ができた。今までバンドに当ててた時間をどう使っていいのか分かんなかったし、じゃあどうせなんで大学受けてみますかーってな」
そんな経緯があったんだ。
話し振りからすれば、要はやっぱり“とりあえず大学行くか”ってことか。
「新しいバンドやろうって思わなかったんですか?」
何気なく発した私の質問に、ライさんは少し黙った。
その間に、何かまずいことを聞いてしまったのかと焦る。
「本当に、何も知らないんだね」
ライさんは灰皿に灰を落としながら、苦笑いした。
そして、小さくきゅっと灰皿に煙草を押し付けて火を消した。
「ファンの子ってさ、どっかからか情報集めて噂話するのが大好きな生き物なのに。成る程、海影君が可愛がるわけだ」
ライさんの言っていることの意味が、分からない。


