幸か不幸か、真っ先に春に出くわしてしまった。
「失礼します。ディレイのライターの、久住です」
冷静を装い、一語一語をはきはきと口に出して頭を下げるものの、一気に噴き出す汗。
冬だと言うのに、手の中がびっしょりだ。
「あ、どうもー」
そんな私の有様に全く気付く様子もなく、春はぺこりと頭を下げると、すぐに私にぷいっと背中を向けた。
なんだか、無愛想な…。
疲れているのかな…。
ファンに見せる屈託のないあの笑顔とのギャップに戸惑い、がっかり。
マネージャーを名乗る男性はこんな私にもきちんと挨拶してくれ、他のメンバーもそれなりににこやかに自己紹介してくれたものの、春の態度に私は肩を落とした。
…いや、こんなことでがっかりする方がおかしいんだ。
私はライター。これは仕事。
だったら、このくらいのことも全部受け止めなくちゃ!
「失礼します。ディレイのライターの、久住です」
冷静を装い、一語一語をはきはきと口に出して頭を下げるものの、一気に噴き出す汗。
冬だと言うのに、手の中がびっしょりだ。
「あ、どうもー」
そんな私の有様に全く気付く様子もなく、春はぺこりと頭を下げると、すぐに私にぷいっと背中を向けた。
なんだか、無愛想な…。
疲れているのかな…。
ファンに見せる屈託のないあの笑顔とのギャップに戸惑い、がっかり。
マネージャーを名乗る男性はこんな私にもきちんと挨拶してくれ、他のメンバーもそれなりににこやかに自己紹介してくれたものの、春の態度に私は肩を落とした。
…いや、こんなことでがっかりする方がおかしいんだ。
私はライター。これは仕事。
だったら、このくらいのことも全部受け止めなくちゃ!


