「“関係”……?」 俺は首をかしげて、女を見た。 すると、もう一人の女が、 「王子、めぐと付き合ってるの?!」 とまぁ、よくそんな大きい声が出るな。ってぐらいの大きさで、そう言った。 “めぐ”…? ……あぁ、 “愛実”だから、 “めぐ”か。 「付き合ってないよ。」 俺は女たちに営業スマイルを向けた。 「でも…ッ、保健室…。」 ……聞かれてたか? 「王子、保健室に行ったきり、帰ってこなかったから…。」