「で、どうしたの?」 私たちは、適当に、飲食店の出し物をしているクラスに入った。 「えっとね、若林さんのことなんだけど……、」 「若林さんって、若林奈々?」 純弥くんの言葉に頷く。 「知ってるけど……、 いきなりどうしたの?」 私はさっきのことを純弥くんに話した。 「なるほど。」 話し終わったあと、納得するように頷く純弥くん。 「“でも、どうせ”って言葉に引っかかって…。なんか知ってる??」 私がそう聞くと、 純弥くんは頷いた。