ガラガラ。
『きゃー!!』
俺が教室に入ると、いつもの五月蝿い黄色い声。
そのとき、麻奈からの鋭い視線が突き刺さる。
俺は麻奈に向かって、
「川崎さん、おはよう。」
にっこり笑って見せた。
麻奈は口角を不自然に吊り上げる。
「ぉ、おはよう、王子。」
俺は軽く無視して席についた。
「キーッ!!むっかつく!!!!!!」
「まぁまぁ…。」
「従兄じゃなかったら、殺れたのに…。」
「物騒なこと言わないの。」
暴れる麻奈を宥める愛実。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…