王子と秘密の甘い時間。



昼休み、

ガラガラッ!!


「佐野ちゃ~ん♪」

「雪ちゃん…。」


できるだけ会いたくなかったな……。


「今暇っ?一緒にお昼食べようよ♪」


私は麻奈を見る。


「私は、王子に用事があるから。

……行ってきな?」


麻奈はバンッと慧斗の机を叩いて、私に雪ちゃんのところに行くように促した。


「ぅん……。」


私は慧斗をチラッと見て、お弁当を持って、雪ちゃんについていった。