「はぁあーーー。」

「でけぇため息。」


次の日の朝、

私は人気のない廊下をとぼとぼ歩いていた。

振り向くと、


「慧斗……。」

「おはよ。なんかあったか??」


私は慧斗に抱きついた。

慧斗は私の頭をぽんぽんと撫でる。


「どうした?」

「私は、慧斗のモノだよね?」


私は確かめるように慧斗に問いかけた。


「当たり前だろ。
……何があった??」


慧斗が私を真っ直ぐ見つめる。