私はずっと考えてた。 ――なんで、慧斗にドキドキするのか。 ――なんで、慧斗の姿が頭から離れないのか。 「愛実、問題です。」 突然、目の前に麻奈が現れた。 “ま……な?” 声が出ない。 「第1問。私はハゲ野が嫌いだ。○か×か。」 私は、突然の○×クイズに困惑しながらも、手で○を作る。 「正解。」 麻奈が綺麗な顔でニコッと笑う。