車が止まった。 信号が、 黄色から赤に変わる。 強い甘い、 優しいのにちょっと強引な魂が、 私の体を包み込んでいた。 彼が側にいる時、 私は外界から遮断される。 無理矢理狭い空間に押し込まれているのに、 それが心地いいと思っている。 流されてしまう。 どうにも止められない。 なのに、 最後の扉を開こうとすると、 愛してもいないあの男の顔がよぎるのだ。