駅らしきもののロータリーを回って帰ろうとしたときに、ユウキは、俺たちと逆の進行方向を指差す。 俺は、希望にすがるように窓の外を見つめた ユ「ア…リス…」 窓の外を歩く後姿はまさしくアリス。 ユ「爺!!とめてくれ!!! 俺は降りる!!」 爺が止めた瞬間に車を降り、俺はアリスの後姿を追った。 アリスの後ろを歩き続けて五分。 もう、俺一人では帰れないような道をアリスはひたすら歩いていく。 .