次の日から

私は今まで以上に

水泳にとりくんだ.



相変わらず

プールサイドでは

嫌味な啓だが

やはり

自分自身もしっかり

水泳に向き合いたかった.



…泳げるうちに

思いっきり泳ぎたい.



啓の分まで.





「栞、10秒タイム上がったぞ!」



「よっしゃあ

さすが私「俺!」」




はっ…?と

啓とのにらみ合いが

始まる.





「いや、あのね?

泳いでるのは私だよ?」



「教えてるのは俺だぞ?」




「はーっ!?」




「さすが俺だな.

…こんなやつのタイムを

あげてやるなんて…」