「このお店 やめちゃうって聞いたわ.」 「はい. 少しやりたいことがあって.」 「あら、そうなの. 寂しくなるわ…」 「…」 俺は料理屋を 解散し コーチとしての 指導に 集中することをきめた. そして理香子さんは 今日 俺の最後のお客様として いつものように カウンターに 座っている. …今日も一段と 美しく感じる. きっと俺とは10歳ぐらい 差がある その大人の女の魅力に 俺はどっぷり つかってしまったわけだ.