「………いってー
ちょっとぐらい手加減しろよ!!」
「したし!!左手で殴ったし!!」
「ありがとう!!」
「どういたしまして!!」
二人はよくわからないテンションのまま話し始めた
「………で、大人の女になるのを俺と付き合うのどう関係があるんだよ?」
光太郎はそこが分からなかったのだ
なぜその紀田とかゆうのの好みになるために俺と付き合わなければいけない理由が、
だがその答えは案外カンタンなものだった
「だって大人の女っておとこをたぶらかすんでしょ??」
「………は?」
「え?違うの??」
「………………………、」
ハァ、と光太郎はため息をついた
影響されやすい未央のことだ
またへんなマンガでも読んで勘違いしたに違いない
そして間違った情報を持った未央がそれを実行すべく来た矛先が俺だったゆうわけか
ハァと光太郎はまたため息をついた
なんで俺はこんなんが好きなんだ、…と

