「でもさ、なんか紀田センパイってその…
大人の女性が好きなんだって…」
「おとなの、…女ァ?!」
光太郎は未央のコトバを聞いたあとに未央を一度見る
「………大人の、…おんな……」
光太郎はそう呟くと未央をみて、大笑いを始めた
「ちょ、っ光太郎?!分かってたけどそれは酷くない?!」
未央が言うが光太郎は止まらない
「だっ、て…未央お前…っぷはははッは!!!…やば、い…も、はらいて…!!」
そう言いながら光太郎は未央を指さす
分かってる、
未央だってわかってるのだ
自分がどんなに大人の女にかけ離れているかってくらい
でも、
「そんなに笑うことないでしょ!!」
「あいて」
ごん、と光太郎の部屋には笑い声の代わりに今度は重々しい音が響いた

