自分から話を振ったくせにいざ未央にそう言われると光太郎は顔を真っ赤にしてしまった
「光太郎顔真っ赤~www」
「……うるせぇ
なんで付き合ってとか言ったんだよ」
光太郎は赤い顔が見えないように俯いたまま未央に問う
すると未央は光太郎とはうって変わって明るい調子で話す
「あー、それはね
………紀田(キダ)センパイっているじゃん??」
「紀田ァ?」
光太郎はいまなんでそんな奴の名前が出てくるんだと思いつつ紀田センパイとやらの顔を思い出す
「………あぁ、アレ??」
頭に浮かんだ顔は確か女子に人気のある紀田なんとかってゆう男の顔だ
確かに少し顔は整っているが女たらしで有名な吹奏楽部の3年だった気がする
「それがどうしたんだよ」
「それとか言わないでよ!」
何か嫌な予感がする
光太郎は感じ取った

