「ゃだっ…、リョウ!起きて…?起きてよ…、いや、だ…、リョウー!」 ユイ…、お願い、どうか泣かないで。 ボクの小さな手じゃ、キミの涙を拭う事も出来やしない…。 ねぇ、ユイ。そんなにくっついたら、ボクの血で汚れちゃうよ? そうだ、雪……。 もっと降って、もっともっと。 ユイが泣かなくてすむように、ボクの体をその真っ白な雪で隠して欲しい。 舞い散る雪の中に、 ボクを埋めて―――‥。