一度でいい、一言でいい。 ボクはキミに伝えたいコトがあるんだ。 「わっ…、吹雪いてきたよ!急いで帰ろ?」 白く冷たい雪が降る。 街を白く染める雪、ボクの心にも降り積もっていく…。 「あ!リョウ、競争しよっか?向こうにある赤い屋根の家までどっちが先に着くか。ね?行くよー、ヨーイ、ドンッ!」 イタズラっ子のように笑ったその表情は、昔と同じ笑顔だった。 あの頃に戻ったようで、懐かしさで胸がいっぱいになった。 その刹那―――。