ガチャッ


玄関を開けると、リビングから母が、駆け足で歩み寄って来た。


「遅かったのね」

「・・・・・」

「愛美・・あのね?」

「・・・ごめん。明日でいいかな・・・・」

「え、ええ・・・」


気にならないわけじゃなかった。

母からアタシに話しかけてくるなんて、何か大切な事かもしれないし


でも、今は何を話されても・・・・


まともに話せるはずないから。


母は少し首を傾げながらも、心配そうにアタシを見てた。


覚束ない足どりで母に背を向け、部屋のドアを閉める。


パフッ

「・・・・・・」

そしてそのまま
ベットにダイブした。



もうね?

よくわからないんだけど


何にも考えたくないの


頭と心ん中、いっぱいいっぱいで・・・・


今すぐ全ての機能を停止してしまいたいの


きつく瞼を閉じる。


さっきの雪はあっとゆうまに雨に変わった。


ザーザーと音をたてては

アタシの心を掻き乱す。