それから毎日 白井は誰かのかえり血を浴びて帰って来た。 その血痕を見る度に、何故か怒りと悲しみの感情が入り交じる。 何故アタシがそんな気持ちにならなくちゃいけないのか、自分でもよくわからなかった。 ただ、 誰かを殴った後の白井は いつもやけに大人しくて ベットの上、大きな体を横たえて 後悔している様な、 寂しげな背中を見せる。 でも そんなのは許していい理由にはならない。 それに気付いたのは、確かアタシの誕生日から四日目の事。