[完] スマフォン忍者 HISANO

 四十の半ばの武仁にはできるのか?
 年齢的に、人数的に一度も当てられずに済むか。

 少々疑問だ。


 それでも、武仁は気にしていない。
 むしろ、寿乃たちよりやる気満々。

 若い人には負けないぞっと言う感じ。

 若い人たちも負けていない。
 特に寿乃は三人の中ではやる気満々。あっ、瞳美と啓仁のやる気はないとは言ってない。


「寿乃、いいぞ。」

 寿乃は武仁の言葉に反応して、瞳美と啓仁と目を合わた。
 そして――

 恐るべき勢いで棒を投げ始めた。


 しゅぱぱぱぱ

 しゅぱぱぱぱ

 しゅぱぱぱぱ

 とにかく投げるの速い。

 でも、武仁はひょいひょいっと軽やかによけている。

 もし棒が武仁に当たったら、かなりすごいことだ。