[完] スマフォン忍者 HISANO

 教室の後ろの方のドアめがけて、風花は走る。
 寿乃は追いかける。

 どん~♪

 また嫌な足音が。

「もう逃げられねぇーぞ。」

 はっと風花が後ろを振り返る。
 
 その隙に、寿乃は風花の肩を押さえる。


「ちょっと離してよ。」

 そんな風花の叫びも聞かず、そればかりか、肩を押さえる力をますます強める。

「痛いよ、痛いよ。」

「あんただけが痛い思いをしているわけじゃねぇーんだよ。」

 この一言で、風花の心はぎゅうっと誰かにつかまれたような苦しみを感じる。