[完] スマフォン忍者 HISANO

 しっかり王路たちの様子を見る。
 
 真剣に見ている寿乃とは対照的に、

「せっかくの記念だから、写真撮ろうぜ!」

 王路はノリノリ。

 他の子分もテンションが上がっている。

 だが、くららは逆にしょぼんとしている。

 一体どういうことなのか?


「まずはくららだけで撮ろう。」
「えっ・・・。」

 くららは躊躇してしまう。


――こんな姿で・・・?――

「とにかく、くららはかわいいの。

 将来絶対芸能界でいけるよ。
 ねぇ、写真撮らせて。」

 風花がくららをおだてる。

 確かにくららは誰から見ても、清楚でかわいい子。

 それに女の理想の体型なんだが。

 芸能界に入ったら・・・なんて思ってしまうのは確かだ。